個人型確定拠出年金idecoって何?

 

まず、厚生年金基金などの企業年金は、『確定給付型』というあらかじめ給付額が決められた方式の年金制度です。

 

企業が運用リスクを負担しますが、好調な経済成長が難しくなり、投資環境が悪化して、企業は運用リスクに耐えられなくなってしまいました。

 

そこで『確定拠出年金』が出てきました。

この、『確定拠出年金』は、企業と加入者が一定の掛け金を拠出して、運用実績に応じた年金や退職金を受け取ります。

 

加入者が自由に商品を選択して、自己責任で運用しますので、運用実績によっては受け取る額には大きな差が出ます。

 

リスクがあるので、運用次第では元金(掛け金の累計積立額)を減らしてしまう場合もあります。

 

【『個人型確定拠出年金iDeCo』制度改正のポイント】

2016年5月24日に確定拠出年金改正法が成立して、2017年の1月1日から改正法が施行されました。

 

大きく変わったのは、

  • 公務員(第2被保険者)
  • 専業主婦・パートタイマー(第3号被保険者)
  • 勤め先に企業年金があって企業型確定年金が導入されていないサラリーマン

が新たに加入出来る事になりました。

国民年金の保険料を払っていない人は加入出来ません。

 

【個人型確定拠出年金の目的】

 

iDeCoは毎月決まった額を積み立てて、その資金を自分で運用して老後の生活に必要な資産作りを目的にしています。

 

国民年金・厚生年金と合わせれば豊かな老後の生活を送れるという訳です。

 

この制度は様々な税制の優遇制度が設けられていることもあり、多くの人が関心を寄せていると言われています。

 

加入先は証券会社、銀行、ゆうちょ銀行などが取り扱っており、顧客の囲い込みに凌ぎを削っています。

 

受給開始年齢が60歳から、(但し積立期間が10年に満たなければ受給開始年齢が61歳以降にずれこんでいく)、嫌でも長期の資産作りになるのでじっくり取り組めるのは良いですね。

 

公的年金は支給額が少しずつ減額、支給開始年齢は後ずれ、個人型確定拠出年金法の改正は「国の年金制度は最早先行き不透明ですから、皆さん一人一人でしっかり老後に備えて下さいね」、と言われているようでちょっと怖いですね。

 

現在の生活資金に余裕がある方や、節税を積極的に行いたい方には少額から始めてみてはいかがでしょうか?

 

年金は確定申告の社会保険料控除に全額を算入する事が出来ます。

 

ライファー